人事の副業案件はどこに何件ある?8媒体実査の単価と未経験ルート【2026年8月】

副業マインド・キャリア

「人事の経験を副業で活かしたい」と思って検索すると、出てくるのは案件媒体の登録ページばかりです。肝心の「いま、どの媒体に、人事の案件が何件あって、いくらなのか」を横断で示した情報がどこにもありません。

そこで、2026年8月25日に人事案件を扱う8つの媒体すべてに実際にアクセスし、「人事」「採用」「労務」で検索した結果を1件ずつ数えました。件数・単価・稼働時間・リモート可否・職域を、公開されている値だけを使って記録しています。

結論から言うと、掲載件数と「いま応募できる件数」には10倍以上の開きがありました。以下が実査サマリーです。

🔍 実査サマリー(2026年8月25日時点)

  • 実査した媒体:8媒体(うち公開案件を確認できたのは7媒体。1媒体は会員登録必須で非公開)
  • 人事関連の掲載件数(募集終了含む):合計約890件
  • そのうち「募集中」と確認できた件数:40件(掲載全体の約4.5%)
  • 時給換算の中心帯:2,000円台〜4,500円(職域で明確に3層に分かれる)
  • フルリモート比率:媒体差が大きく20%〜100%(シューマツワーカーは実査24件すべてフルリモート)
  • 会社員が現実に取れる稼働(月20〜60時間)での月収レンジ:4万〜20万円

この記事は「人事の副業はおすすめ」といった一般論ではなく、上記の実査データだけを根拠に、単価・稼働条件・未経験から入れる案件の条件・媒体の使い分けまでを書いています。推測で埋めた数字は1つもありません。

  1. 【実査】人事の副業案件は今どこに何件あるのか
  2. 媒体別の実査詳細|何が見えて、何が見えなかったか
    1. Anycrew|募集中11件、営業・マーケ隣接から人事に入れる
    2. SOKUDAN|掲載700件のうち、募集中は7件だった
    3. シューマツワーカー|実査24件すべてフルリモート、月15時間から
    4. スキイキ(マイナビ)|掲載1,451件に対し、募集中は69件
    5. ITプロパートナーズ|高単価だが、カテゴリのタグ付けが緩い
    6. コーナー(CORNER)|人事特化だが公開案件はゼロ
    7. 案件サーチ|HRテック導入コンサル特化、月額100万円台
    8. フリーランススタート|「人事」の検索結果は0件
  3. 職域別に見た単価と、求められる経験
    1. 単価が変わる分岐点は「代行」か「判断」か
  4. 「儲かる・稼げる」の実態|実査データで月収を試算する
  5. 未経験・人事経験が浅い人が入れる案件の条件
    1. 最初の応募までに済ませておく3つの準備
  6. 会社員が人事副業をする前に潰しておく3つのリスク
  7. 最初の1件を取るための媒体の使い分け
  8. 人事の副業に関するよくある質問
    1. Q1. 人事の副業案件は実際に何件くらいあるのですか?
    2. Q2. 人事未経験でも副業案件は取れますか?
    3. Q3. 人事の副業でいくら稼げますか?
    4. Q4. リモートだけで完結しますか?
    5. Q5. 社会保険労務士などの資格は必要ですか?
    6. Q6. 会社にバレませんか?
    7. Q7. 複数の媒体に登録すべきですか?
  9. まとめ|掲載件数ではなく「募集中の数と稼働条件」で判断する

【実査】人事の副業案件は今どこに何件あるのか

🤖 アイ

今日、8つの媒体を全部開いて数えてきたよ。掲載件数を鵜呑みにすると、たぶん心が折れる。

😅 ドレ

えっ、700件とか書いてあったけど、あれ全部応募できるんじゃないの…?

結論:人事関連の掲載は8媒体で約890件ありましたが、実際に「募集中」だったのは40件でした。差の大半は、募集終了後も一覧に残り続けている過去案件です。媒体を選ぶときに見るべきは掲載総数ではなく、募集中の実数と、その案件の稼働条件です。

媒体 検索条件 掲載 募集中 単価(公開値) 稼働条件 リモート 職域の傾向 一覧閲覧
Anycrew フリーワード「人事」+募集中のみ 16 11 時給1,100〜5,500円/月給25〜40万円/固定額5〜10万円/成果報酬3〜100万円 週1人日(8時間)〜週5人日 フルリモート6/リモート+出社5 労務・給与計算、採用実務、研修、採用広報 登録不要
SOKUDAN 職種カテゴリ「人事」 700 7
※新着順200件を精査
月額1万円(スポット)〜80万円 週2時間〜週40時間 200件中フルリモート121(60%)/一部61(30%)/不可18(9%) 中途採用、RPO、スカウト、採用広報 一覧可
詳細は要登録
シューマツワーカー 職種「人事・労務」 約72
(6ページ)
8 月額3.6万〜64万円 月15〜160時間(週3〜40時間) 実査24件すべてフルリモート 採用実務、スカウト代行、採用広報、人事制度設計 登録不要
スキイキ(マイナビ) カテゴリ「人事・労務・総務」+募集中のみ 91 5
+組織人事コンサル1
月額12万〜32万円 月40〜80時間 フルリモート1/一部出社型4 採用戦略、人材開発、人事制度企画、労務管理 登録不要
ITプロパートナーズ 職種「制度設計/組織開発」「社内研修」「採用」 20/12/823 区別表示なし 月額20万〜150万円
(制度設計の上限単価中央値70万円)
週1日〜週5日 フルリモート/基本リモートが大半 制度設計・組織開発、社内研修。HR以外の混在多め 登録不要
コーナー(CORNER) 公開案件一覧を探索 非公開 非公開 非公開 非公開 非公開 採用・労務・制度設計・組織/人材開発(サイト記載) 会員登録必須
案件サーチ 募集中の案件一覧 8 8 月額100万〜150万円 記載なし(常駐前提) 東京・大阪のオンサイト中心 SAP-HCM、SuccessFactors、タレントマネジメント導入・保守 登録不要
フリーランススタート キーワード「人事」 0 0 職種一覧にHR系カテゴリなし(IT職種のみ) 登録不要

※すべて2026年8月25日にブラウザで実際にアクセスして記録。単価・稼働時間は各媒体の一覧画面に公開されている値のみを転記しています。SOKUDANの「募集中7件」は、新着順で並べた上位200件を1件ずつ確認した結果です(新着順のため、募集中案件は上位に集中します)。

この表から読み取れる最大のポイントは、媒体ごとに「取れる案件の形」がまったく違うことです。シューマツワーカーは月15〜60時間の完全リモート案件が中心、スキイキは月40時間以上かつ一部出社型が多数、案件サーチは月額100万円台の常駐コンサル──同じ「人事の副業案件」という言葉でも、対象者がまるで別物です。

🚀 実査で「募集中11件」だったAnycrewを見てみる

2026年8月25日時点、フリーワード「人事」の募集中案件は11件。うちフルリモートが6件、週1人日(8時間)から選べます。案件一覧は登録なしで閲覧できるので、まず中身を見てから登録を判断できます。

Anycrew の案件を見る(公式)→

媒体別の実査詳細|何が見えて、何が見えなかったか

結論:8媒体のうち、稼働条件と単価がそろって公開されていたのは4媒体(Anycrew/SOKUDAN/シューマツワーカー/スキイキ)だけでした。残りは職域が偏っているか、そもそも一覧が非公開です。順に見ていきます。

Anycrew|募集中11件、営業・マーケ隣接から人事に入れる

フリーワード「人事」で検索し、「募集中の案件のみ表示」をオンにした結果が11件でした。全職種の募集中案件は84件だったので、そのうち約13%が人事に関連していた計算になります。

単価表記は時給・月給・固定額・成果報酬が混在していました。時給が明示されていた6件は、1,100〜1,500円/1,500〜2,000円/1,500〜2,500円/2,000〜3,000円/3,000〜4,000円/4,500〜5,500円。採用オペレーション寄りが2,000円前後、労務・給与計算や研修設計が3,000〜5,500円という分布です。

特徴的なのは、11件のうち4件が「営業」カテゴリに分類されていた点です。リファラル営業パートナー、高校生採用の学校訪問、HRサービスのインサイドセールス──人事の知識を営業側から使う案件が拾えます。Anycrew自体の評判や案件の質についてはAnycrewの実案件を実査したレビュー記事で別途詳しく検証しています。

SOKUDAN|掲載700件のうち、募集中は7件だった

職種カテゴリ「人事」の一覧は全700件(18ページ)。ところが新着順の上位200件を1件ずつ確認したところ、「募集終了」の表記がなかったのは7件だけでした。残り193件は過去の募集が一覧に残っている状態です。

ただし、この193件は情報としては有用です。200件全体の分布を集計すると、フルリモート121件(60%)・一部リモート可61件(30%)・リモート不可18件(9%)。週稼働時間の中央値は16時間、月額報酬の中央値は下限15万円〜上限30万円でした。ここから時給換算すると中央値は約3,030円、週12時間以下の60件に絞ると約3,750円になります。稼働が短い案件のほうが時給単価は高いという傾向がはっきり出ています。

募集中だった7件は、週40時間・月額45〜80万円といった専業寄りの条件が6件を占め、会社員が兼業で取れる条件は週20時間・月額25〜50万円の研修企画案件1件のみでした。

SOKUDANは自社データにもとづく集計値も公開しており、実査時点では人事案件の年収中央値693万円・平均値692万円、案件の多い業界はコンサルティング19.2%、SaaS19.2%、人材サービス17.3%、アウトソーシング15.4%、システムインテグレータ9.6%と表示されていました。人事の副業案件の発注元は、事業会社の人事部というより「人事を商材にしている会社」に偏っていることが、この業界分布から読み取れます。自社の採用のためではなく、クライアント企業向けの人事支援を回すための人手として外部人材が求められている、という構図です。

シューマツワーカー|実査24件すべてフルリモート、月15時間から

職種「人事・労務」の一覧は6ページ・約72件。募集中は1ページ目の8件のみで、2ページ目以降は全件が「募集終了」でした。

この媒体の際立った特徴は働き方の統一感です。1〜2ページ目の24件を確認しましたが、働き方欄は24件すべてが「フルリモート」。稼働時間も月15〜160時間の幅で、月20〜60時間(週5〜15時間)の案件が中心でした。会社員が本業を続けたまま取れる条件という点では、実査した8媒体で最も合致しています。

募集中8件の中身は、スカウト送信・カジュアル面談対応(月20〜30時間で3.6〜6万円)、Indeed+やAirWORKの運用(月20時間で4〜5万円)といった実務代行から、等級・報酬・評価制度の設計コンサル(月20〜60時間で8〜27万円)まで幅がありました。

スキイキ(マイナビ)|掲載1,451件に対し、募集中は69件

仕事カテゴリ「人事・労務・総務」の掲載は91件、そのうち「募集中のみ」で絞り込むと5件。「コンサルタント(組織・人事)」カテゴリも1件でした。サイト全体でも掲載1,451件に対して募集中は69件(4.8%)です。

募集中5件の条件は、月額12万〜32万円/月40〜80時間/エリアは東京・神奈川が中心。働き方はフルリモートが1件のみで、残り4件は「一部出社型」でした。時給換算すると4,000〜6,000円と、実査した中では高い部類です。単価は高いが、出社と月40時間以上の稼働が前提という位置づけになります。

なお、5件のうち4件は募集主体が株式会社マイナビ名義でした。マイナビが企業から請けたプロジェクトに、副業人材をアサインする形式と読み取れます。

ITプロパートナーズ|高単価だが、カテゴリのタグ付けが緩い

人事系のカテゴリは「採用」(823件)「制度設計/組織開発」(20件)「社内研修」(12件)の3つ。ただし中身を確認すると、HR領域外の案件が相当数混ざっています。「採用」カテゴリの上位にはHR系事業会社のエンジニア募集やマーケ職が並び、「制度設計/組織開発」にはCTOやフルスタックエンジニアの案件が含まれていました。件数をそのまま人事案件数として受け取ることはできません。

一方で単価は明確に高く、「制度設計/組織開発」20件の上限単価は中央値70万円/月、最小20万円・最大150万円。稼働日数も週1〜2日開始が29件中15件と、副業向けの条件が用意されています。制度設計・組織開発を本気で高単価化したい人には有力ですが、一覧を件数で判断せず1件ずつ中身を読む必要があります。

コーナー(CORNER)|人事特化だが公開案件はゼロ

人事・採用に特化した複業サービスとして知名度の高いコーナーですが、公開されている案件一覧は見つかりませんでした。案件検索にあたるURLはすべてログイン画面へリダイレクトされ、サイト上で確認できるのは「採用、労務、制度設計、組織・人材開発など幅広く企業の人事周りの業務の求人が揃っています」という説明文と、導入企業の対談インタビューのみです。

したがって件数・単価・稼働条件はいずれも会員登録後でなければ閲覧できません。この記事では推測値を書かない方針のため、比較表では「非公開」としています。裏を返せば、外から中身が見えない=応募者が案件を吟味しにくい代わりに、検索で見つけて気軽に応募する層が入りにくい構造とも言えます。

案件サーチ|HRテック導入コンサル特化、月額100万円台

募集中8件がすべて公開されていました。中身はSAP-HCM保守運用、SuccessFactors導入支援、タレントマネジメントシステム導入支援、BPO導入後の人事業務安定化支援など、HRテック・人事システム領域のフリーコンサル案件に振り切っています。

月額単価は「〜110万円」「120万円前後」「100-150万円前後」「150万円程度」。ただし稼働日数の記載はなく、勤務地は「東京 ※原則オンサイト対応」「大阪 ※オンサイト/オフサイトのハイブリット」といった常駐前提の表記です。会社員が本業と並行して取れる形ではありません。更新日も2021年〜2025年と幅があり、一覧の鮮度には注意が必要です。

フリーランススタート|「人事」の検索結果は0件

累計44万件超を集約する国内最大級のアグリゲーターですが、キーワード「人事」での検索結果は0件でした。職種で絞り込むリストにもHR系のカテゴリは存在せず、バックエンドエンジニア、PM、データサイエンティスト、WebデザイナーなどIT職種のみで構成されています。人事の副業案件を探す用途では使えない、と割り切って問題ありません。

職域別に見た単価と、求められる経験

結論:実査データを時給換算で並べると、人事の副業案件は「実務代行=2,000円前後」「設計・企画=3,500〜4,500円」「専門特化=4,500円以上」の3層にきれいに分かれます。職種名ではなく、この3層のどこに自分を置けるかで単価が決まります。

職域 実査で確認した単価 実際の募集例(実査より)
第1層
実務代行
スカウト送信、日程調整、求人媒体運用、RA/CA 時給1,100〜2,500円 スカウト送信・カジュアル面談(月20〜30h/3.6〜6万円)、Indeed+・AirWORK運用(月20h/4〜5万円)、採用ディレクター(時給1,500〜2,000円)
第2層
設計・企画
人事制度設計、組織開発、採用戦略、採用広報、人事労務DX 時給3,500〜4,500円 等級・報酬・評価制度設計(月20〜60h/8〜27万円)、人事労務システムのSaaS選定(月10〜20h/3.5〜8万円)、採用広報(月40〜60h/12万円〜)
第3層
専門特化
研修設計・講師、労務(社労士領域)、HRテック導入、人事顧問 時給4,500円〜
月額100万円超の案件も
外資系ブランドの社内研修(時給4,500〜5,500円)、HD企業の労務・給与計算(時給3,000〜4,000円)、SAP-HCM保守運用(月額〜110万円)

この3層構造を裏づける実査上の根拠がもう1つあります。SOKUDANが公表している「人事の必須スキルランキング」です。1位:中途採用(7.7%)、2位:採用戦略(4.9%)、3位:ダイレクトリクルーティング(4.2%)、4位:RPO(4.2%)、5位:人事制度設計(2.8%)。案件数のボリュームゾーンは採用実務側にあり、単価が高い制度設計は絶対数が少ないという構図が、そのまま数字に出ています。

もう1つ、実査で明確だったのは「稼働時間が短いほど時給単価が上がる」という関係です。SOKUDANの200件では、全体の時給換算中央値が約3,030円だったのに対し、週12時間以下の60件では約3,750円。企業側が短時間の外部人材に求めるのは作業量ではなく判断であり、そこに単価がつきます。

単価が変わる分岐点は「代行」か「判断」か

実査した募集要項を第1層と第2層で読み比べると、業務内容の書き方に明確な違いがあります。第1層は「スカウトを送信する」「日程を調整する」「求人媒体を運用する」と動詞が作業を指しているのに対し、第2層は「等級・報酬・評価制度を設計する」「採用要件を定義する」「SaaSを選定してリプレイスをリードする」と動詞が意思決定を指しています。

この違いは報酬形態にも表れていました。第1層には固定額・成果報酬型が混ざる一方(Anycrewの成果報酬案件は3万〜100万円と幅が大きい)、第2層以上はほぼ時給か月額固定です。作業量で測れる仕事は成果報酬に、判断で測る仕事は時間契約になるという区分が、実査データ上でもきれいに分かれています。

つまり単価を上げたいなら、案件を増やすのではなく「作業を請ける立場」から「決める立場」へ移ることが直接的な打ち手になります。実務的には、第1層の案件を受けている最中に、依頼元が判断に困っている領域(採用基準がぶれる、母集団が集まらない、評価が形骸化している)を1つ拾って提案に変えるのが最短ルートです。実査した第2層案件の多くは、必須スキル欄に「一人称でPDCAを回せる方」「ゼロから仕組み化した経験」といった表現を使っていました。

なお、これは人事に限った話ではありません。同じ構図は営業やマーケでも起きています。職種横断で高単価案件の共通点を整理した副業で高単価案件を取るための条件まとめもあわせて読むと、自分をどの層に置くかの判断がしやすくなります。

「儲かる・稼げる」の実態|実査データで月収を試算する

😅 ドレ

「人事の副業で月30万」って記事をよく見るんだけど、あれって本当なの?

🤖 アイ

案件としては実在するよ。ただ、実査した募集要項を見ると月100時間級の稼働が条件。本業を続けながらは無理な数字。

結論:本業を続けたまま現実に取れる稼働(月20〜60時間=週5〜15時間)で計算すると、実査データが示す月収レンジは4万〜20万円です。月30万円以上の案件は実在しますが、募集要項上の稼働が月100〜160時間で、事実上の専業水準でした。

以下は実査で確認した時給レンジ×稼働時間の単純計算です。源泉徴収・経費は考慮していません。

稼働 第1層(時給2,000円) 第2層(時給4,000円) 第3層(時給5,000円)
週3時間(月13時間) 約2.6万円 約5.2万円 約6.5万円
週5時間(月22時間) 約4.4万円 約8.8万円 約11万円
週10時間(月43時間) 約8.6万円 約17.2万円 約21.5万円
週15時間(月65時間) 約13万円 約26万円 約32.5万円

※月の稼働時間は週×4.33週で換算。時給は実査で確認したレンジの代表値を使用しています。

この試算値が実際の募集とどれだけ整合するかを、実査した案件で照合すると次のようになります。

  • 下限側:シューマツワーカーのスカウト送信・カジュアル面談対応は、月20〜30時間で3.6〜6万円。試算の「週5時間×時給2,000円=4.4万円」とほぼ一致します。
  • 中位:同じくシューマツワーカーの人事制度設計コンサル(等級・報酬・評価)は月20〜60時間で8〜27万円。試算の第2層レンジに収まります。
  • 上限側:コンサル特化型リクルーターは月35〜64万円ですが、稼働は月100〜160時間。週25〜40時間なので、これは副業ではなく専業の条件です。

つまり、「月30万円稼げる人事副業」は数字としては嘘ではないが、その案件の稼働条件を見ると会社員には取れないというのが実査の結論です。会社員が現実的に狙うべきは、週5〜10時間で月5〜17万円のゾーン。そこを狙うなら、第1層の実務代行ではなく第2層の設計・企画に自分を置けるかが分岐点になります。

また、副業所得が年20万円を超えると確定申告が必要になります。月4.4万円の案件を1本持つだけで年52万円になるため、ほぼ全員が対象です。手続きの流れは副業の確定申告ガイドで解説しています。

未経験・人事経験が浅い人が入れる案件の条件

結論:実査した募集要項で「未経験可」「業界未経験可」「キャリアチェンジ歓迎」が付いていたのは、例外なく3つの類型だけでした。逆に、この3類型以外には未経験可のタグが一切付いていません。

実査で「未経験歓迎」系のタグが確認できた案件を分類すると、次のとおりです。

  1. 採用オペレーションの代行──スカウト送信、日程調整、書類選考の一次対応。Anycrewでは「営業からキャリアチェンジ歓迎」と明記された採用ディレクター案件(時給1,500〜2,000円)が該当します。
  2. 求人媒体の運用──Indeed+、AirWORK、Wantedly、求人ボックスの運用代行。シューマツワーカーで月20時間・4〜5万円の運送業界向け案件を確認しました。Web広告運用の経験があれば横展開できる領域です。
  3. RA/CA(人材紹介の営業サイド)──リクルーティングアドバイザー、キャリアアドバイザー。Anycrewの人事関連11件のうち複数がここに該当し、必須スキル欄には「法人営業」「新規開拓営業」が並んでいました。

一方、人事制度設計・組織開発・労務(社労士領域)・HRテック導入には、実査した範囲で未経験可のタグが1件も付いていませんでした。これらの案件は必須スキル欄に「人事制度企画・改訂」「社会保険労務士」「SuccessFactors導入経験」といった具体的な実務要件が明記されています。

ここから逆算できる未経験ルートは明快です。隣接職種(営業・マーケティング・カスタマーサクセス)の経験を、そのまま採用領域に持ち込む。スカウト文面はセールスライティング、媒体運用は広告運用、候補者フォローはカスタマーサクセスと、必要なスキルセットは実は既存職種と重なります。実際、Anycrewの人事関連案件11件のうち4件は「営業」カテゴリに分類されていました。

最初の応募までに済ませておく3つの準備

実査した案件の応募条件を見る限り、未経験から1件目を取るために必要な準備は3つに絞れます。

1つ目は、自分の稼働時間を数字で固定すること。実査した募集の稼働表記は「月20時間」「週1人日(8時間)」「月40〜60時間」のように具体的でした。「空いた時間で」では応募段階で落ちます。平日夜2時間×週2日+土曜3時間=週7時間、のように週単位で言い切れる形にしてください。

2つ目は、隣接職種の実績を採用の言葉に翻訳しておくこと。「新規開拓で月40件アポを取った」を「スカウト返信率を上げる文面設計ができる」に、「広告運用でCPAを3割下げた」を「求人媒体の応募単価を改善できる」に置き換えます。実査した未経験可案件の必須スキル欄には、そのまま「法人営業」「新規開拓営業」が並んでいました。翻訳する前の言葉のままでも通ります。

3つ目は、応募可能な案件が実在するかを先に数えること。実査で分かったとおり、掲載件数と募集中件数は10倍以上ずれます。「募集中のみ」で絞り込んだうえで、自分の稼働条件(週◯時間・フルリモート)に合う案件が何件あるかを媒体ごとにカウントしてください。0件ならその媒体は今回は見送り、という判断が即座にできます。

営業・マーケの経験をどう副業案件に翻訳するかは、営業スキルを使う副業案件の記事マーケティング経験を活かす副業の記事でも整理しています。人事側から入るのが難しい場合、隣接職種の入口から回り込むほうが1件目までは早いのが実情です。

会社員が人事副業をする前に潰しておく3つのリスク

🤖 アイ

人事は他職種より利益相反と情報管理のリスクが高い。ここだけは先に潰しておこう。

結論:競業避止・情報管理・住民税の3点を先に処理しておけば、人事副業のリスクは実務上ほぼ消せます。

1つ目は競業避止です。本業が採用代行会社・人事コンサル・人材紹介会社の場合、競合他社を支援する副業は就業規則違反になり得ます。実査でも、Anycrewやシューマツワーカーの募集には人材サービス企業からの案件が相当数含まれていました。「同業ではないか」を案件単位で確認し、必要なら人事部へ届け出てください。

2つ目は情報管理。人事副業は候補者の履歴書、社員の給与データ、評価情報といった機微情報に触れる領域です。実査した案件でも「人事・給与計算」「社会保険事務」「ハラスメント実態調査」といった業務が並んでいました。本業の端末で副業作業をしない、共有ドライブを混在させない、契約書のNDA条項を必ず読む──この3点は最低限守ってください。本業側の情報を副業先に持ち出すのは論外です。

3つ目は住民税経由の会社バレです。副業所得が発生すると住民税額が上がり、給与天引き(特別徴収)のままだと本業の給与担当者に気づかれる可能性があります。確定申告時に住民税の徴収方法を「自分で納付(普通徴収)」にしておけば回避できます。ただし所得が20万円以下でも住民税の申告自体は必要で、ここを誤解している人が多いポイントです。詳細は副業20万円以下でも住民税申告が必要な理由で整理しました。あわせて副業がバレない対策も確認しておくと安心です。

最初の1件を取るための媒体の使い分け

結論:実査データを踏まえると、媒体は「稼働時間の制約」で選ぶのが最も外れません。人事案件の多さで選ぶと、条件が合わずに応募できないという結果になります。

あなたの状況 推奨媒体 実査上の根拠
週5〜15時間しか取れない/出社は不可 シューマツワーカー 人事・労務の実査24件がすべてフルリモート。月15〜60時間の案件が中心
営業・マーケ経験から人事領域に越境したい Anycrew 人事関連の募集中11件のうち4件が「営業」カテゴリ。採用広報・リファラル営業など越境案件が拾える
制度設計・組織開発で高単価を狙いたい ITプロパートナーズ 「制度設計/組織開発」20件の上限単価中央値70万円/月。週1〜2日開始の案件も多い
月40時間以上動けて単価を優先したい スキイキ(マイナビ) 募集中5件は時給換算4,000〜6,000円。ただし4件が一部出社型
人事専業のプロとして腰を据えたい コーナー 公開案件ゼロ=登録前提。中身は見えないが、検索経由の応募者が入りにくい構造
人事案件を探す目的では使わない フリーランススタート/案件サーチ 前者は「人事」検索0件。後者は月額100万円台の常駐コンサル専門

実務上の進め方としては、案件一覧が登録なしで見られる媒体(Anycrew・シューマツワーカー・スキイキ・ITプロパートナーズ)を先に見て、自分の稼働条件に合う案件が実在するかを確認してから登録するのが最短です。実査したとおり、掲載件数と募集中件数は10倍以上ずれることがあるため、登録前に「募集中のみ」で絞り込んで数を見るクセをつけてください。

複数登録するかどうかは、狙う層で決まります。第1層(実務代行)は案件の入れ替わりが早いので2〜3媒体を並行、第2層以上(設計・企画)は案件数が少ないため、条件の合う1〜2媒体を継続的に見るほうが効率的です。媒体ごとの成約プロセスの違いはマッチング型とクラウドソーシング型の比較記事で整理しています。

🚀 週1日から・営業/マーケ隣接の人事案件を探すなら

実査時点(2026年8月25日)で人事関連の募集中案件は11件、うちフルリモート6件。採用広報やリファラル営業など、営業・マーケ経験を人事領域で活かす案件が拾えるのがこの媒体の特徴です。登録は無料で、一覧は登録前でも閲覧できます。

Anycrew で無料登録(公式)→

人事の副業に関するよくある質問

Q1. 人事の副業案件は実際に何件くらいあるのですか?

2026年8月25日に8媒体を実査した時点で、「募集中」と確認できた人事関連案件は合計40件でした。掲載件数の合計は約890件ですが、その大半は募集終了後も一覧に残っている過去案件です。媒体を選ぶ際は、掲載総数ではなく「募集中のみ」で絞り込んだ数を見てください。

Q2. 人事未経験でも副業案件は取れますか?

取れますが、対象は限られます。実査で「未経験可」「キャリアチェンジ歓迎」のタグが付いていたのは、スカウト送信などの採用オペレーション代行/Indeed・Wantedlyなどの求人媒体運用/RA・CA(人材紹介の営業サイド)の3類型のみでした。人事制度設計・組織開発・労務・HRテック導入には、実査した範囲で未経験可の案件は1件もありませんでした。

Q3. 人事の副業でいくら稼げますか?

実査データで時給換算すると、実務代行が2,000円前後、制度設計・組織開発が3,500〜4,500円、研修や労務など専門特化が4,500円以上です。会社員が本業と並行できる稼働(週5〜15時間)で計算すると、月4万〜20万円が現実的なレンジになります。月30万円以上の案件は実在しますが、募集要項上の稼働が月100〜160時間で、事実上の専業条件でした。

Q4. リモートだけで完結しますか?

媒体によって大きく違います。実査では、シューマツワーカーの人事・労務案件は24件すべてフルリモート、SOKUDANは200件中60%がフルリモートでした。一方、スキイキの募集中5件はフルリモートが1件のみで、残り4件は一部出社型。案件サーチのHRテック案件は原則オンサイトです。完全リモート希望なら、媒体の選択が結果を左右します。

Q5. 社会保険労務士などの資格は必要ですか?

案件によります。実査した中で「社会保険労務士」がスキル要件に明記されていたのは、給与計算・社会保険事務を含むバックオフィス案件(時給3,000〜4,000円)などでした。一方、採用実務・採用広報・人事制度設計の案件には資格要件は見当たらず、実務経験が要件として書かれているケースが大半です。

Q6. 会社にバレませんか?

確定申告時に住民税を「自分で納付(普通徴収)」にすれば、住民税額の変動から本業に知られるルートは塞げます。ただし人事副業では、競業避止と情報管理のほうが実質的なリスクです。本業が人材サービス系の企業であれば、案件が競合に当たらないかを1件ずつ確認してください。

Q7. 複数の媒体に登録すべきですか?

狙う層によります。実務代行系(時給2,000円前後)は案件の入れ替わりが早いため2〜3媒体の並行が有効です。制度設計・組織開発など高単価帯は募集中の絶対数が少ない(実査で20件前後)ため、条件の合う1〜2媒体を継続的にチェックするほうが効率的でした。

まとめ|掲載件数ではなく「募集中の数と稼働条件」で判断する

2026年8月25日に8媒体を実査した結果を、要点だけ再掲します。

  • 人事関連の掲載は約890件あったが、募集中は40件(約4.5%)。掲載件数はあてにならない
  • 時給換算は実務代行2,000円前後/設計・企画3,500〜4,500円/専門特化4,500円以上の3層
  • 稼働が短い案件ほど時給は高い(SOKUDAN 200件で全体3,030円 → 週12時間以下3,750円)
  • 会社員が現実に取れる稼働での月収レンジは4万〜20万円。月30万円級は月100時間以上の稼働が前提
  • 「未経験可」が付くのは採用オペレーション代行/求人媒体運用/RA・CAの3類型のみ
  • 完全リモート希望ならシューマツワーカー、営業・マーケからの越境ならAnycrew、高単価の制度設計ならITプロパートナーズ

人事の副業は「案件が少ない」のではなく、募集中の案件を見つけるまでのノイズが多い領域です。掲載件数の大きさで媒体を選ばず、「募集中のみ」で絞ってから稼働条件を見る。この順番を守るだけで、1件目までの距離はかなり縮まります。

まずは登録不要で一覧が見られる媒体を2つほど開き、自分の稼働時間で応募できる案件が何件あるかを数えてみてください。数えてみて0件なら、それは自分の条件と媒体が合っていないというだけの話で、別の媒体に移ればいいだけです。

🚀 まず1媒体だけ、案件を数えてみるところから

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他職種で同じように実査データから案件相場を整理した記事として、コンサル経験を活かす副業案件経理の在宅副業もあります。人事以外の職域も併せて検討したい方はどうぞ。

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