会社紹介資料をAIで作る方法|イルシルで作った全手順と構成テンプレ【2026年版】

「会社紹介資料、うちにもあった方がいいですよね」——この一言が出たとき、たいてい誰も手を挙げません。営業資料と違って締切がなく、誰の数字にも直結せず、それでいて作るとなると自社の情報を全部集め直さないといけないからです。結果、5年前の古い会社案内PDFが、いまも商談の冒頭で配られ続けます。

そこでAIです。ただし「会社紹介資料 AI」で検索して出てくるのは、資料作成AIツールを10個並べただけの汎用記事ばかりで、会社紹介資料そのものを1本作り切った記録がどこにも載っていません。会社紹介資料は営業資料ともサービス紹介資料とも設計が違うのに、その違いに触れている記事すら見当たりません。

そこで本記事では、BtoB営業・マーケ領域で副業を続けている「AIと奴隷」編集部が、日本語特化のAIスライド生成ツール「イルシル」を使って架空のSaaS企業の会社紹介資料を12ページ、実際にゼロから作り切った全工程を公開します。構成テンプレ、プロンプト全文、つまずいた箇所、工程別の実測時間まで、全部そのまま書きます。

先に結論を書くと、12ページの会社紹介資料が実働87分で完成しました。ただし87分のうち32分は「自社の数字を棚卸しする」というAIが1ミリも手伝えない作業です。ここが最重量工程であり、営業資料やホワイトペーパーとの決定的な違いでもあります。

💎 アイ

会社紹介資料が作れない会社は、デザインで詰まっているのではなく「自社を説明する数字を誰も持っていない」ところで詰まっています。AIはデザインの詰まりしか解けません。

😅 ドレ

言われてみれば、うちの導入社数って誰に聞けばいいんだ…?営業部と広報で違う数字言ってた気がする…。

  1. 3秒でわかる結論|会社紹介資料のAI化は「数字の棚卸しが8割」
  2. 会社紹介資料とは何か|営業資料・サービス紹介資料との決定的な違い
    1. 商談の前と後で、会社紹介資料は別の仕事をしている
  3. 会社紹介資料の鉄板構成テンプレ12ページ|ページごとの目的と載せる要素
    1. 最重要は P5「数字で見る会社」|ここだけは他ページと質が違う
    2. 用途別のページ増減|同じ12ページを土台に3方向へ振る
  4. 【実録】イルシルで会社紹介資料を実際に作った全過程|12ページを実働87分で作り切った記録
    1. 検証の前提|架空企業「株式会社ゲンバシンク」を設定する
    2. 営業資料・ホワイトペーパーの実録との工程差|どこに時間が寄るかが違う
    3. Step 1|自社の数字を棚卸しして「正」を確定させる(実測32分)
    4. Step 2|12ページの構成を確定させる(実測9分)
    5. Step 3|Claudeで12ページ分の骨子を作る(実測7分)
    6. Step 4|イルシルに入力してAIデザイン生成(実測11分)
    7. Step 5|テンプレートを調整してトーンを統一する(実測8分)
    8. Step 6|図表を作る(実測14分)|沿革・事業図・数字ページの3点
    9. Step 7|出力して最終確認する(実測6分)
    10. 検証結果|うまくいった点3つと、つまずいた点4つ
  5. イルシル以外の選択肢|Copilot・Canva・Gammaとの使い分け
    1. イルシル|日本語の会社紹介資料をゼロから作るなら第一選択
    2. Microsoft 365 Copilot|既存の会社案内PPTを改版するなら
    3. Canva|数字ページの図版を強化する併用役
    4. Gamma|英語版・投資家向けを別途作るなら
  6. 会社紹介資料を作る副業という選択肢|BtoB営業・マーケ経験者が有利な理由
    1. なぜ会社紹介資料の代行が狙い目なのか
    2. 単価の考え方と、案件を取りに行くルート
  7. 会社紹介資料のAI作成に関するよくある質問
    1. Q1. 会社紹介資料は何ページが適切ですか?
    2. Q2. 会社紹介資料をAIで作るのに、完全無料で完結できますか?
    3. Q3. AIに自社の数字を入力しても大丈夫ですか?
    4. Q4. AIが出した数字をそのまま載せてもいいですか?
    5. Q5. デザインスキルがなくても作れますか?
    6. Q6. 会社紹介資料の作成にかかる時間は本当に短縮できますか?
    7. Q7. 会社紹介資料の作成代行は副業として成立しますか?
  8. まとめ|会社紹介資料のAI化は「数字を確定させてから」始まる
    1. あわせて読みたい

3秒でわかる結論|会社紹介資料のAI化は「数字の棚卸しが8割」

結論:構成テンプレは既製品を使い、数字は人間が確定させ、スライド化だけAIに投げる。12ページで実働87分。

時間のない方のために、本記事の検証で分かったことを先に全部書きます。

論点 検証で分かった結論 根拠・補足
所要時間 12ページが実働87分。手作業の記録(270分)比で約68%減。 編集部が2026年8月に実測。工程別内訳は本記事で全公開。
最重量工程 自社の数字の棚卸し(32分)。AIは一切代替できない。 設立年・従業員数・導入社数・拠点の「正」を1つに確定させる作業。
無料で足りるか 操作確認のみ可。配布物の完成は不可。 フリープランはAIデザイン生成3枚/月・資料3個まで・PDF/PowerPoint出力なし(公式)。

特に「最重量工程が数字の棚卸しである」という一点は、これから会社紹介資料を作る全員に効く話です。

会社紹介資料とは何か|営業資料・サービス紹介資料との決定的な違い

結論:会社紹介資料は「1対多の信頼形成」が目的です。特定の相手を説得する営業資料とは、書くべき内容が根本から異なります。

ここを外すと以降の作業がすべて無駄になります。実際、会社紹介資料が機能していない会社の資料を開くと、ほぼ例外なくサービス紹介資料の1枚目に会社概要を足しただけのものになっています。3種類を目的・読み手・持たせ方で整理します。

観点 会社紹介資料 営業資料(提案書) サービス紹介資料
目的 信頼形成。この会社と取引して問題ないと思わせる 意思決定。特定案件を前に進めさせる 理解促進。何ができる製品かを分からせる
読み手 商談相手・求職者・取引先審査・パートナー候補と複数 ヒアリング済みの特定担当者と決裁者 製品に関心を示した見込み客
書く内容 検証可能な事実(数字・沿革・実績)中心 相手固有の課題と、その解決による効果 機能・料金・導入手順
更新頻度 四半期〜半年。数字が古くなると信頼を落とす 案件ごと。使い捨てに近い 機能追加のたび
出番 商談冒頭の3分/商談後の社内共有/採用エントリー前 2回目以降の商談本編 商談中盤/問い合わせ後の送付

商談の前と後で、会社紹介資料は別の仕事をしている

会社紹介資料が軽視されがちなのは、「商談の冒頭で流し読みされる紙」という理解で止まっているからです。実際には商談の前と後で、この資料は別々の仕事をしています

  • 商談前・冒頭:「この会社、大丈夫か」という不安を最短で消す仕事。ここで長々と製品説明を始めると、本題に入る前に時間を溶かします
  • 商談後:相手が社内で「こういう会社と話しました」と説明するときの代弁者になる仕事。あなたが同席していない会議で、資料だけが自社を説明します

この「商談後の代弁者」機能こそが本当の価値です。だからこそあなたがいない場所でも成立する、事実ベースの記述でなければなりません。営業トークで補える前提の資料は、持ち帰られた瞬間に機能停止します。

逆に、特定の相手を説得しにいく資料が必要なフェーズなら、作るべきものは会社紹介資料ではありません。その場合の作り方は「営業資料をAIで作る完全ガイド|イルシルで提案書を実際に作った手順・時間実測・プロンプト集」に、10枚の提案書を45分で作り切った実録としてまとめています。読み比べると、同じツールでも設計思想が真逆になることが分かるはずです。

会社紹介資料の鉄板構成テンプレ12ページ|ページごとの目的と載せる要素

結論:構成は発明しないでください。会社紹介資料の価値は「探している情報が、想定どおりの位置にある」ことです。

独創的な構成にする理由はゼロです。読み手は複数で、それぞれ見たいページが違います。求職者は文化と沿革を、購買担当は実績と取引先を、審査部門は資本金と拠点を見にきます。順番を崩すと、それぞれの読み手が自分の目的地にたどり着けなくなります。編集部が実務で使っている12ページの並びを、目的・要素・落とし穴まで全公開します。

P ページ このページの目的 載せる要素 よくある落とし穴
1 表紙 誰の何の資料か1秒で分かる 社名・ロゴ・「会社紹介資料」・版数(例:2026年8月版) 版数がなく、古い資料が社内に残り続ける
2 目次 読み手が自分の目的地を探せる 章立てとページ番号。3ブロック程度に束ねる 項目を12個並べて、かえって探しにくい
3 ミッション/存在意義 なぜこの会社が存在するかを1文で示す ミッション1文+補足2〜3行。可能なら創業の原体験 どの会社にも当てはまる抽象語(社会に貢献等)で埋める
4 事業概要 何で食べている会社かを図で示す 事業の全体像図。複数事業なら並列で。売上構成比があれば強い 主力サービスの説明を始めてしまい、P7と重複する
5 数字で見る会社 規模と信頼性を非言語で伝える 4〜6個の数字を大きく。導入社数・継続率・従業員数・拠点数など 基準日がなく、数字の鮮度が分からない
6 会社概要 審査・与信の質問に先回りする 商号・設立・代表者・資本金・所在地・従業員数・取引銀行・許認可 P5と数字が食い違う(最頻出の事故)
7 サービス紹介 主力商材の概要だけを伝える 1サービス1ページ。「誰の何を解決するか」を1文+特徴3点 機能一覧を詰め込み、資料全体がサービス紹介資料化する
8 導入実績・取引先 第三者による裏付けを示す ロゴ一覧または業種・規模の分布。掲載許諾が必須 許諾なしでロゴを載せ、後でトラブルになる
9 強み・選ばれる理由 競合との違いを3点に絞る 差別化要素3つ。各要素に事実の裏付けを1つ添える 「高品質・低価格・スピード」と書いて何も伝わらない
10 メンバー・体制 人の顔を見せて安心させる 代表+主要メンバー3〜5名、または組織図と人員配分 全社員の集合写真だけで、誰が何の責任者か不明
11 沿革 継続性と成長の軌跡を示す 年表5〜8点。資金調達・拠点開設・製品リリース等の節目のみ 全出来事を並べ、年表が読めなくなる
12 問い合わせ・CTA 次の行動を1つだけ指定する 連絡先・URL・QRコード。行動は1種類に絞る 「お問い合わせ・採用応募・資料請求」と3つ並べて全部されない

最重要は P5「数字で見る会社」|ここだけは他ページと質が違う

会社紹介資料の説得力は、事実上このページ1枚で決まります。 理由は単純で、読み手が最も速く、最も疑いなく受け取れる情報が数字だからです。

載せる数字は次の3条件で絞ります。

  • 検証可能であること:登記簿・請求実績・人事データなど、社内で根拠に到達できる数字だけを載せます
  • 相手の不安に対応していること:「小さすぎないか」には従業員数と拠点数、「続くのか」には継続率と設立年、「実績はあるのか」には導入社数が答えます
  • 基準日を必ず添えること:「導入340社(2026年7月末時点)」のように括弧書きで日付を入れます。これがないと資料が半年後に嘘になります

逆に載せてはいけないのが算出根拠を説明できない加工指標です。「顧客満足度98%」は、母数と設問が言えないなら削ってください。根拠を聞かれた瞬間に信頼が反転します。

用途別のページ増減|同じ12ページを土台に3方向へ振る

12ページは標準形です。渡す相手が偏っているなら以下のように振ります。全用途に1本で対応しようとして20ページに膨らませるのが最悪の選択です。

  • 採用向け:P10メンバーを2ページに拡張し、働き方・評価制度を追加。P6会社概要は簡略化して構いません
  • 取引先・審査向け:P6会社概要を厚くし、取引銀行・許認可・情報セキュリティ認証を明記。P3ミッションは1ページで足ります
  • 資金調達向け:P4の後に市場規模と成長仮説を追加。ただしこの用途はピッチデックとして別建てにする方が結局早いです

いずれの場合も、P1・P5・P6・P12の4枚は落とさないでください。資料が単独で流通したときに「どこの誰が、どういう規模で、どう連絡すればいいか」が分からなくなります。

【実録】イルシルで会社紹介資料を実際に作った全過程|12ページを実働87分で作り切った記録

結論:87分のうち32分が数字の棚卸し。AIが効いたのは残り55分の側で、しかも構成が決まっていたから効きました。

ここからが本記事の中心です。「AIと奴隷」編集部が2026年8月中旬に、イルシルで架空SaaS企業の会社紹介資料を12ページ作り切った記録を工程順に公開します。所要時間はストップウォッチによる実測値(1回目の作業での計測)で、画面仕様・料金は2026年8月19日時点にイルシル公式サイトで確認したものです。

検証の前提|架空企業「株式会社ゲンバシンク」を設定する

実在企業の情報を扱わずに済むよう、以下の架空設定を用意しました。以下の数字はすべて検証用に編集部が作った架空の設定値であり、実在の企業・製品・統計とは一切関係ありません。

検証用の架空設定(すべて架空の値)

  • 会社名:株式会社ゲンバシンク(架空)。建設業向け施工管理SaaS「現場Sync」の開発・提供元。姉妹記事の営業資料・ホワイトペーパー実録と同一の架空世界観です
  • 設立:2018年4月/資本金:8,000万円/従業員:62名/拠点:東京本社・大阪・福岡の3拠点
  • 導入社数:340社(2026年7月末時点という設定)/継続率:96.2%(同)
  • 資料の用途:初回商談の冒頭3分で配る+採用エントリー前に読ませる、の2用途兼用
  • 想定枚数:12ページ(前章の鉄板構成そのまま)
  • 使用プラン:フリープランで着手し、AIデザイン生成の枠が尽きた時点で有料プランへ切替

営業資料・ホワイトペーパーの実録との工程差|どこに時間が寄るかが違う

同じイルシルを使っても、資料の種類ごとに「最も重い工程」が別の場所に移動します。ここを読み違えると、軽い工程に時間を使って重い工程を雑に済ませることになります。

編集部はこれまでに営業資料(10枚・実働45分)とホワイトペーパー(12ページ・実働154分)を同じ手順で作っており、今回で3本目です。3本を並べると、時間の寄り方に明確な法則がありました。

観点 営業資料(姉妹記事) ホワイトペーパー(姉妹記事) 会社紹介資料(本記事)
最重量工程 固有数値と事例の差し替え(12分) 公的統計の調査と出典整備(68分) 自社の数字の棚卸し(32分)
数字の出どころ 自社の導入実績。営業が既に持っている 社外の公的統計・第三者調査 社内に散在。誰も一元管理していない
構成設計の負荷 中。案件ごとに課題設定が変わる 高。型の選定から始まる 低。鉄板の並びをそのまま使える
AIが効く度合い 高。文章生成とデザインの両方が効く 中。調査工程は代替できない 中。事実の並べ替えは得意、事実の入手は不可

ここから導けるのは1つの原則です。会社紹介資料は「構成で悩む時間がほぼゼロな代わりに、事実確定の時間が最大になる資料」だということ。 だから、構成に凝ろうとする発想そのものが時間配分の誤りになります。ホワイトペーパー側の実録は「ホワイトペーパーをAIで作る方法|イルシルで実際に作った全手順・時間実測とBtoBリード獲得テンプレ7型」にまとめてあり、こちらは逆に調査工程が全体の44%を占めています。

Step 1|自社の数字を棚卸しして「正」を確定させる(実測32分)

ここが会社紹介資料の最重量工程です。そしてAIを一度も開かない工程でもあります。

やることは、P5「数字で見る会社」とP6「会社概要」に載せる項目を洗い出し、数字の出所と基準日を1つに確定させることです。以下の一覧表を先に埋めてから作業に入りました。

項目 確定値(架空) 出所 基準日
資本金 8,000万円 登記簿 2026/7/31
従業員数 62名(正社員のみ) 人事台帳 2026/7/31
導入社数 340社(有償契約中) 契約管理台帳 2026/7/31
継続率 96.2%(年次・社数ベース) 解約実績 2026/7/31

32分で最も時間を食ったのは、「従業員数」と「導入社数」の定義を決める作業でした。従業員数は業務委託・アルバイトを含むかで変わりますし、導入社数は無償トライアル中の企業を含むかで大きく動きます。実務でこれをやると、営業部と広報が別々の数字を使っていた事実が高確率で発覚します

この工程を飛ばして先にAIへ投げると何が起きるか。AIは空欄を埋めようとして、それらしい数字を自分で作ります。 実際、検証の予行でプロンプトから数字を省いたところ「導入企業500社突破」「顧客満足度97%」という架空の実績が平然と出力されました。会社紹介資料でこれをやると、誇張ではなく虚偽表示になります。

Step 2|12ページの構成を確定させる(実測9分)

構成は考えるのではなく、前章の鉄板12ページに自社の材料を割り付ける作業です。

やったのは、Step 1で確定した数字と手持ちの素材(ロゴ・写真・沿革メモ)を12ページのどこに置くか決めるだけです。9分で終わったのは、構成をゼロから考えていないからにほかなりません。

1つ判断が要りました。今回は商談用と採用用の兼用という設定なのでP10メンバーの拡張を迷いましたが、拡張せず12ページのままにしています。兼用資料は最大公約数に留め、採用向けの掘り下げは別資料に逃がす方が結局速いと判断したためです。

Step 3|Claudeで12ページ分の骨子を作る(実測7分)

いきなりイルシルに投げず、まず対話型AIで文字数を圧縮した骨子を作ります。

理由は2つ。①ページ構成を明示的に固定できる、②イルシルの入力文字数の枠内に収まるよう最初から圧縮できる、ためです。イルシルの入力可能文字数はフリー・パーソナルとも10,000文字(公式ヘルプ・2026年9月9日確認)なので、これを前提に上限を指定します。実際に入力したプロンプトが以下です。会社名と数字を差し替えればそのまま使えます。

実際に入力したプロンプト(Step 3・全文)

あなたはBtoB企業のコーポレートコミュニケーションを15年担当してきたプロです。
以下の会社について、会社紹介資料の構成骨子を12ページ分作ってください。

【会社名】株式会社ゲンバシンク
【事業】建設業向け施工管理SaaS「現場Sync」の開発・提供
【設立】2018年4月
【資本金】8,000万円
【従業員】62名(正社員・2026年7月末時点)
【拠点】東京本社・大阪・福岡の3拠点
【導入社数】340社(有償契約中・2026年7月末時点)
【継続率】96.2%(年次・社数ベース・2026年7月末時点)
【解決している課題】施工現場の日報集計に週8時間かかる非効率
【資料の用途】初回商談の冒頭で配る+採用エントリー前に読ませる兼用
【読み手】中堅ゼネコン・専門工事会社の工事部長/同社への求職者

【ページ構成】必ず以下の順序・ページ数で作成してください
1.表紙 2.目次 3.ミッション 4.事業概要 5.数字で見る会社
6.会社概要 7.サービス紹介 8.導入実績 9.強み・選ばれる理由
10.メンバー・体制 11.沿革 12.問い合わせ

【出力ルール】
- 各ページ「スライドタイトル」と「本文(70文字以内)」を出力
- 1ページ1メッセージを厳守。複数の論点を混ぜない
- 上記【】で与えた数字以外の数値は絶対に創作しないこと。
  必要な場合は【要確認】と明記したプレースホルダにすること
- 「業界最高水準」「豊富な実績」など根拠のない形容は使わないこと
- ミッションは抽象語を避け、上記の課題に紐づく具体的な一文にすること
- 全体で1,400文字以内に収める
【2026年9月9日追記】イルシルの公式仕様が更新され、おまかせ生成の入力可能文字数はフリー・パーソナルとも10,000文字、パーソナルプラスは50,000文字に拡大されています(公式ヘルプで確認)。本文中の「1,600文字」等の記述は執筆時点(2026年8月)の旧仕様に基づくものです。

このプロンプトで効いているのは3点です。

  • 与えた数字以外の創作を明示的に禁じている:これを書かないとAIは空欄を勝手に埋めます。会社紹介資料では致命傷です
  • 根拠のない形容詞を名指しで禁じている:「業界最高水準」「豊富な実績」は指定しない限り必ず混入します
  • 1,400文字以内に制限している:フリープランの入力上限1,600文字に余裕を持たせています

返ってきた出力は12ページ分・約1,310文字。ほぼそのまま使えましたが、P9「強み」が製品機能の言い換えになっていたため、「顧客が他社ではなく自社を選ぶ理由の形で書き直して」と1回だけ追加指示を出しました。ここまでで実測7分です。

Step 4|イルシルに入力してAIデザイン生成(実測11分)

入力は「長文から作る」を選択。キーワード生成は会社紹介資料には向きません。

イルシルの作成画面では、キーワードから作るか長文から作るかを選べます。会社紹介資料は必ず長文から作るを選んでください。キーワード生成だと一般的な会社案内の構成が出てきて、Step 3で固めた12ページの並びが崩れます。

ここで最初のつまずきがありました。Claudeの出力をそのまま貼ると、ページ番号や記号が構成解析のノイズになり、ページ区切りがずれます。 番号と装飾記号を削り、各ページを「タイトル:本文」の1行形式に整えてから貼り直したところ、12ページが意図どおりに分割されました。この整形に3分かかっています。

生成そのものは数十秒で完了し、12ページが一括で整った状態で出てきます。手作業でスライドを組む工程が実質ゼロになるため、本工程の時短効果が全工程で最大でした。なお、フリープランのAIデザイン生成は月3枚まで、作成できる資料数も3個まで(公式・2026年8月19日確認)。12ページの資料には枠が足りないため、今回の検証も途中で有料プランへ切り替えています。

Step 5|テンプレートを調整してトーンを統一する(実測8分)

会社紹介資料のテンプレ選びは「大人しすぎるくらいで正解」です。

イルシルにはテンプレートが3,000種類以上あり(公式・2026年8月19日確認)、全部見ていたら日が暮れます。編集部は次の基準で30秒以内に決めています。

  • コーポレートカラーに近い単色系:既存のロゴ・Webサイトと色が離れると別会社の資料に見えます
  • 数字を大きく置けるレイアウトがある:P5「数字で見る会社」が成立しないテンプレは候補外です
  • 装飾が少ない:会社紹介資料は改版前提です。図形が多いテンプレは半年後の数字差し替えで崩れます

調整で時間を使ったのは配色ではなく、ページ間のトーンのばらつきでした。AI生成直後は、ミッションのページだけ文字が大きく詩的で、会社概要のページだけ情報密度が異常に高い状態になります。文字量の目安を「見出し20文字以内・本文70文字以内」に揃え直して整えました。

Step 6|図表を作る(実測14分)|沿革・事業図・数字ページの3点

会社紹介資料で人間が作るべき図表はこの3点だけです。内訳は沿革の年表に5分、事業概要図に5分、数字ページのレイアウト調整に4分でした。

  • P11 沿革の年表:2018年の設立から2026年までを6点に絞りました。年表は載せる出来事を減らすほど読まれます。オフィス移転や表彰を全部並べると、成長の線が見えなくなります
  • P4 事業概要の全体像図:現場→現場監督→本社という情報の流れに現場Syncがどう入るかを、箱4つの横並びで表現。立体装飾やグラデーションは使っていません
  • P5 数字ページ:4つの数字(導入340社/継続率96.2%/従業員62名/設立2018年)を大きく置き、各数字の下に小さく基準日を添えました

ここで実感したのは、会社紹介資料の図表は「凝るほど信頼を落とす」ということです。凝った図は、内容の薄さを隠そうとしている印象を与えます。イルシルの図解パーツはもともと装飾が控えめなので、この用途とは相性が良いと感じました。

Step 7|出力して最終確認する(実測6分)

最後は必ずPDFとPowerPointの両方で開いて確認します。

イルシルは作成したスライドをPDF・PPTX・PNG形式で出力できます(公式・2026年8月19日確認)。会社紹介資料は配布がPDF、社内改版がPPTXという使い分けになるため、両方の体裁を確認します。最終確認の5点は改版のたびに毎回チェックしています。

  • P5とP6で数字が食い違っていないか:最も起きやすい事故です。今回も従業員数が「62名」と「62人」で揺れていました
  • すべての数字に基準日が付いているか
  • 表紙に版数(2026年8月版)が入っているか
  • PPTXで開いたときにフォントが置き換わっていないか
  • P12のCTAが1種類に絞られているか

検証結果|うまくいった点3つと、つまずいた点4つ

工程別の実測時間を整理します。内訳の合計は87分で、本文中の各Stepの数字と一致します。

工程 実測 構成比 AIが代替できるか
Step 1 数字の棚卸し 32分 36.8% 不可(人間のみ)
Step 2 構成の確定 9分 10.3% 不可(型は人間が持つ)
Step 3 Claudeで骨子生成 7分 8.0% 可(AI主体)
Step 4 イルシル入力・生成 11分 12.6% 可(AI主体)
Step 5 テンプレ調整 8分 9.2% 半分(最終判断は人間)
Step 6 図表作成 14分 16.1% 半分(構造は人間が決める)
Step 7 出力・最終確認 6分 6.9% 不可(人間のみ)
合計 87分 100%

※構成比は小数第2位を四捨五入して小数第1位に丸めているため、単純合計は99.9%になります。編集部が過去にPowerPointで同等の資料を手作業で作った際の記録は約270分で、今回の87分は約68%の短縮に当たります(270分・87分ともに編集部の作業記録であり、業界平均値ではありません)。

うまくいった点は3つ。

  • デザインの均質化が自動化された:12ページの余白・フォント階層・配色が最初から揃って出てきました。手作業だと必ず後半のページが雑になりますが、その現象が起きません
  • 構成の型を先に固定したので生成が1発で通った:ページ構成をプロンプトで指定した結果、出力の並び替えが不要でした
  • 数値創作の禁止指示が効いた:「与えた数字以外は創作せず【要確認】にする」の指定により、架空の実績が一切混入しませんでした

つまずいた点は4つ。こちらの方が実務では重要です。

  • 骨子をそのまま貼るとページ区切りがずれた:1行形式に整形する手間が3分かかり、Step 4の時間が膨らんだ主因になりました
  • ミッションのページだけAIの文章が浮いた:他ページが事実の記述なのに、P3だけ抽象度が上がり広告コピーのようになりました。結局、手で書き直しています。ミッションは自社の言葉なので、AIに任せる工程ではありません
  • フリープランでは12ページを作り切れない:AIデザイン生成3枚/月・資料3個までのため、途中で有料プランへの切り替えが必要でした
  • 沿革のページはAIが役に立たなかった:どの出来事を載せてどれを捨てるかは社史の重み付けの判断そのもので、AIに投げると全部並べてきます

4つに共通するのは、「自社にしかない情報」に触れる工程でAIが止まるという点です。数字、ミッション、社史。この3つは最後まで人間の仕事として残ります。

▼ 同じ手順を自社の会社紹介資料で試す

本記事の12ページ構成とプロンプトは、イルシルの無料登録からそのまま再現できます。日本語特化テンプレ3,000種類以上・PDF/PowerPoint/PNG出力対応(公式・2026年8月19日確認)。まずはStep 1の数字の棚卸しだけ済ませてから触ると、最短で1本仕上がります。

イルシル以外の選択肢|Copilot・Canva・Gammaとの使い分け

結論:日本語の会社紹介資料をゼロから作るならイルシル。既存の会社案内PPTを改版するならCopilotです。

会社紹介資料という用途に絞ると、判断軸は「日本語コーポレート系テンプレの有無」「P5の数字を大きく見せられるか」「配布用PDFと改版用PPTXを出せるか」「四半期ごとの数字差し替えが軽く済むか」の4つに集約されます。

比較軸 イルシル M365 Copilot Canva Gamma
日本語コーポレート系テンプレ ◎ 3,000種類以上を日本語前提で設計 ○ 自社の既存PPTテンプレをそのまま使える ○ 日本語テンプレは豊富だが販促寄り △ 英文前提の余白設計で和文が窮屈
数字を大きく見せる ◎ 数字強調レイアウトが標準で揃う ○ 手作業になるが自由度は最大 ◎ インフォグラフィック素材が豊富 ○ 見栄えは良いがピッチ寄り
PDF/PPTX出力 ◎ 有料プランでPDF・PPTX・PNG出力可 ◎ PowerPointそのものなので不要 ○ PDF/JPG/PNG出力可 ◎ 無料プランでもPDF/PPTX/PNG出力可
改版コスト ◎ 保存した資料の数字差し替えで済む ◎ 既存ファイルを直接編集 ○ 素材が多いぶん崩れやすい ○ 再生成が走ると体裁が変わる
料金(2026年8月19日・各社公式確認) フリー0円/パーソナル1,848円/月(税込) 2,698円/ユーザー/月(年払・割引価格) 無料0円/プロ11,800円/年(1人) Free 0円/Plus 1,440円/ユーザー/月(年払)
向いている場面 日本語の会社紹介資料をゼロから作る 既存の会社案内PPTを改版する 数字ページの図版を強化する 英語版・投資家向けを別途作る

※料金はすべて2026年8月19日に各社公式サイトで確認した値です(イルシル公式Microsoft 365 公式Canva 公式Gamma 公式)。価格改定の可能性があるため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。

イルシル|日本語の会社紹介資料をゼロから作るなら第一選択

現時点の最有力です。決め手は和文で組んだときにタイトルが折り返さないという、地味だが致命的な性質にあります。今回も12ページすべてで折り返しが発生しませんでした。公式サイトで確認した2026年8月19日時点のプラン内容は以下のとおりです。フリープランでもテンプレートは使えますが、AIデザイン生成が月3枚まで・資料3個まで・PDF/PowerPoint出力が非対応のため、完成には有料プランが必要です。

プラン 料金(税込) AIデザイン生成 資料数 入力文字数 PDF/PPT出力
フリー 0円 3枚/月 3個まで 10,000文字 非対応
パーソナル 1,848円/月
(1年払いプランあり(最新価格は公式で確認)・年払いプランあり(最新価格は公式で確認))
40枚/月 無制限 10,000文字 対応
パーソナルプラス 5,500円/人(年間契約) 200枚/月(1人あたり) 無制限 10,000文字 対応
法人 応相談 500枚/月 無制限 10,000文字 対応

イルシル公式サイトのプラン一覧で2026年8月19日に確認。パーソナルプランには公式サイト上に無料お試しの導線がありますが、期間・条件は公式の案内に従ってください。

会社紹介資料は四半期ごとに数字を差し替える改版前提の資料なので、1年契約なら月あたり1,848円/月(年払いは公式で確認)という水準は、改版のたびに外注する場合と比べれば圧倒的に安く付きます。ツール単体の弱点は「イルシルの評判・口コミ|BtoBマーケ副業者が30本検証した5軸レビュー」に忖度なしでまとめてあるので、導入判断はそちらも併せて読んでください。

Microsoft 365 Copilot|既存の会社案内PPTを改版するなら

Microsoft公式によれば、Microsoft 365 Copilotのビジネス向けアドオンは2,698円/ユーザー/月(年払い・割引価格/通常3,148円)で、既存のMicrosoft 365契約に追加する形です(2026年8月19日に公式サイトで確認)。

強みは明確で、すでに社内標準の会社案内PPTがある場合、テンプレートを崩さずに中身だけ更新できる点です。会社紹介資料は「体裁が変わったこと自体が社内で問題になる」タイプの資料なので、これは大きな利点になります。逆に、既存資産がない個人・小規模事業者には過剰投資です。PowerPoint軸で考えたい方は「PowerPoint AIの完全ガイド|Copilot・イルシル・Gamma徹底比較」に判断材料をまとめています。

Canva|数字ページの図版を強化する併用役

Canva公式で確認した2026年8月19日時点の料金は、無料プランが0円、Canvaプロが11,800円/年(1人あたり・年払い)、Canvaビジネスが18,800円/年(同)です。メインツールとしてはテンプレートが販促物寄りでコーポレート資料には華やかすぎますが、P5「数字で見る会社」のインフォグラフィックを単体で作る用途では有用で、図版だけCanvaで作って差し込む併用は理にかなっています。

Gamma|英語版・投資家向けを別途作るなら

Gamma公式で確認した2026年8月19日時点の料金は、Freeが0円(サインアップ時400クレジット)、Plusが1,440円/ユーザー/月(年払い・年額17,280円)、Proが2,500円/ユーザー/月(年払い・年額30,000円)です。FreeでもPDF・PPTX・PNG・Googleスライドへのエクスポートに対応しますが、Gammaのロゴ削除はPlus以上です。

日本語の会社紹介資料では、余白設計が英文前提であることと、デザインがピッチ資料寄りである点が引っかかります。英語版の会社紹介や投資家向け資料を別途作るならGamma、という切り分けが現実的です。

📊 イルシル|日本語の会社紹介資料を作るなら

日本語UI・テンプレート3,000種類以上・PDF/PowerPoint/PNG出力対応。本記事の検証で12ページの会社紹介資料を87分で作り切ったツールです。無料登録から試せます。

イルシル 公式サイト(無料登録)→

会社紹介資料を作る副業という選択肢|BtoB営業・マーケ経験者が有利な理由

結論:会社紹介資料の作成代行は、デザイナーより「相手の不安が分かる人」が強い領域です。ここがBtoB営業・マーケ経験者の参入余地になります。

なぜ会社紹介資料の代行が狙い目なのか

本記事の手順を自社で1本回せた人は、その時点で同じ作業を他社に有償で提供できる状態になっています。狙い目である理由は3つです。

  • 需要が枯れない:数字が動くたびに改版が必要です。営業資料と違って作り切りではなく、四半期ごとに更新需要が発生します。1社取れると継続案件になりやすい構造です
  • デザイナーが取りこぼしている:勝負どころは「読み手の不安に先回りして事実を並べること」であり、造形の巧拙ではありません。取引先の与信担当が何を見ているか、求職者が何を不安に思うかを知っている人が有利です。BtoB営業経験者は、この知識を業務で自然に蓄積しています
  • AIでデザインの参入障壁が消えた:かつては「構成は書けるがスライドが作れない」人が代行案件を取れませんでした。障壁が消えた結果、残るのは構成力と業界知識という、営業経験者の強みそのものです

単価の考え方と、案件を取りに行くルート

やってはいけないのが「ページ単価×12ページ」で見積もることです。最も重い数字の棚卸し工程(全体の36.8%)が値付けに反映されません。次の3要素に分解して見積もってください。

  • ヒアリングと情報整理の工数:クライアント側で数字が整っていない場合、ここが最も重くなります。むしろここが提供価値の中心です
  • 制作工数:AIツールを使えば最も軽い部分になります。ここだけで値付けすると安売りになります
  • 改版の年間回数:初回制作+年◯回の改版という保守契約の形にできると、単価が安定します

案件を取りに行くルートは、大きく3つです。

  1. 現職・前職のつながり:最も成約が速いルートです。会社紹介資料が古いまま放置されている会社は、あなたの周囲に必ずあります
  2. クラウドソーシング:単価は低めですが、実績ゼロから最初の1件を作るには合理的です
  3. 副業マッチングサービス:BtoBの実務経験を評価する形で案件を探せます

3つ目については、BtoB営業・マーケ経験者向けの副業マッチングサービスの実態を「Anycrew(エニィクルー)の評判・口コミ|BtoB経験者が実際に使った評価」で検証しています。会社紹介資料の制作だけを切り出した案件は多くありませんが、広報・マーケ支援の中に資料制作が含まれる形の案件は現実的に存在するため、本業スキルの延長で入りやすいルートです。

いずれのルートでも、最初にやるべきことは変わりません。本記事の手順で1本作り、それをポートフォリオにすることです。 実績がないうちは、架空企業の資料でも判断材料として十分に機能します。

会社紹介資料のAI作成に関するよくある質問

Q1. 会社紹介資料は何ページが適切ですか?

商談の冒頭で配る用途なら10〜15ページが目安で、本記事では12ページを標準形として提示しています。20ページを超えると読まれずに終わります。用途が採用と商談で分かれている場合は、ページを増やすのではなく資料そのものを分ける方が結果的に読まれます。

Q2. 会社紹介資料をAIで作るのに、完全無料で完結できますか?

操作の確認までは可能ですが、配布物の完成は困難です。イルシルのフリープランはAIデザイン生成が月3枚まで、作成可能な資料数が3個まで、PDF/PowerPoint出力が非対応です(公式・2026年8月19日確認)。12ページの資料を作って配布するには有料プランが必要になります。

Q3. AIに自社の数字を入力しても大丈夫ですか?

すでに公開している情報(設立年・資本金・所在地・公表済みの導入社数など)であれば問題は小さいですが、未公表の売上・原価・個社別の契約情報は入力しないでください。本記事のプロンプトも、公開前提の情報だけで構成しています。加えて、勤務先の生成AI利用ポリシーを事前に確認してください。

Q4. AIが出した数字をそのまま載せてもいいですか?

絶対に載せないでください。会社紹介資料に載る数字は自社の事実であり、AIが推定できる性質のものではありません。実際、検証の予行でプロンプトから数字を省いたところ「導入企業500社突破」という架空の実績が出力されました。本記事のプロンプトに「与えた数字以外は創作せず【要確認】と明記する」という指定を入れているのは、この挙動を封じるためです。

Q5. デザインスキルがなくても作れますか?

作れます。今回の検証でも、配色・余白・フォント階層に手を入れる必要はほぼありませんでした。ただしデザイン以外の部分——どの数字を載せ、どの出来事を沿革から削るか——の判断は残ります。会社紹介資料で難しいのはデザインではなく、この取捨選択の方です。

Q6. 会社紹介資料の作成にかかる時間は本当に短縮できますか?

編集部の実測では、12ページの会社紹介資料が87分で完成しました。過去に手作業で同等の資料を作った際の記録が約270分なので、約68%の短縮に当たります。ただし数字の棚卸し工程(32分)は意図的に短縮していません。また、これらはいずれも編集部1回分の作業記録であり、業界平均値ではありません。

Q7. 会社紹介資料の作成代行は副業として成立しますか?

成立します。特にBtoB営業・マーケ経験者は、読み手の不安を先回りできる点で有利です。加えて会社紹介資料は年2〜4回の改版需要が発生するため、単発ではなく継続案件になりやすい点が副業として扱いやすい理由になります。まずは自社または架空企業で1本作り、ポートフォリオにするところから始めてください。

まとめ|会社紹介資料のAI化は「数字を確定させてから」始まる

結論:構成テンプレは既製品でよく、スライド化はAIに任せてよい。人間が持つべきは、数字とミッションと社史の3つだけです。

本記事では、イルシルで架空SaaS企業の会社紹介資料を12ページ作り切る全工程を実録で公開しました。要点を5行で再掲します。

  1. 12ページが実働87分。手作業の記録270分と比べて約68%の短縮ですが、削減の主戦場はスライド化工程です
  2. 最重量工程は数字の棚卸し(32分・全体の36.8%)。AIが1ミリも代替できず、しかも飛ばすと資料全体が崩れます
  3. 構成は発明しない。表紙→ミッション→事業概要→数字→会社概要→サービス→実績→強み→メンバー→沿革→CTAの12ページをそのまま使います
  4. 「与えた数字以外は創作するな」をプロンプトに書く。書かないと架空の実績が混入します
  5. フリープランでは完結しない。AIデザイン生成3枚/月・資料3個まで・PDF/PPT出力非対応のため、配布物には有料プランが必要です

「AIと奴隷」がこの領域を扱うのは、会社紹介資料がBtoB経験者にとって最もAIの恩恵が大きく、かつそのまま副業の商品になるスキルだからです。デザイン力という長年の弱点がツールで埋まり、読み手の不安を先回りする力という強みだけが残ります。まずは自社の数字の棚卸しだけ、30分やってみてください。そこさえ終われば、残りは1時間かかりません。

▼ 本記事の12ページ構成をそのまま試す

日本語特化テンプレ3,000種類以上・PDF/PowerPoint/PNG出力対応。無料登録で操作を確認でき、パーソナルプランは1年契約なら月あたり1,848円/月(年払いは公式で確認)(税込)です(公式・2026年8月19日確認)。まずは会社紹介資料1本で効果を確かめてください。

😅 ドレ

とりあえず導入社数の定義を営業部に聞くところからか…。地味だけど、ここ揃ってないと全部嘘になるもんな。

💎 アイ

その通りです。会社紹介資料は「盛る」と即死する資料ですからね。基準日を書く癖をつけるだけで、半年後の自分が助かりますよ。

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